概要

業種

おかきの製造販売

※「おかき(かきもち)」はもち米を原料としているのに対し、「せんべい」はうるち米を原料とする。

規模

従業員数 約40名

お話をお伺いした方

代表取締役 齋二 隼(さいにじゅん)様

これまでの歩み

創業は1950年。福井県生まれの初代社長が20歳の頃、大阪で食べた「おかき」に衝撃をうけ、「このおかきを自分でもつくりたい!」との思いから一念発起し、独学で創業。初期は自転車で行商を行っていた。

先代はこだわりが強く、研究熱心だった。高周波焼機という高額の機械を導入し、新商品開発へ挑戦。何年もの試行錯誤の末、今もロングセラーを続ける「ころもち」が完成した。また「出来たのおいしさをより安価で楽しんでいただきたい」との思いから、工場直販をスタート。当時の製菓業では、卸業者を通じてデパートや百貨店などの各販売店で購入いただくのが常識だったが、高山製菓では卸販売をやめていき、現在も直販と通販にこだわっている。

今や高山製菓は生駒で愛される人気店。平日の日中でも専用駐車場は満杯で、ひっきりなしにまとめ買いをするお客さんが行き交う。

強み

強みは美味しさと手頃な価格帯。美味しさの秘訣は手間暇をかけた製造工程にある。

もちづくりから出荷まで、こだわりをもって自社で行っている。焼く工程では食感と見た目、味を追求するため、気温やもちの状態を見極めて常に火加減を調整。続く味付け工程では、独自配合のタレを使用し、味を沁み込ませている。

高山製菓では、同業他社であっても工場見学の受け入れをしている。かつて高山製菓の工程を参考に、同一の機械を導入した企業があったそうという。しかし同じ味を出すことはできなかった。人の手が入ったこだわり、まさに職人のような人たちが独自の味をつくり出している。

大切にしていること

美味しいものを作り続けることと、関わる人への感謝

先代が築いた味(製造工程)と販売方法(直販)を守り続けてきた。何よりも「多くの方にこの味を知ってもらいたい」と想っている。儲けに走りすぎてはいけない。会社の要となる場所には「品質本位」の書が飾られている。 また、高山製菓と関わったり、働いてくれる人たちへの感謝の気持ちを忘れることはない。

課題とこれから取り組みたいこと